携帯のバッテリーさえ充電するのが大変だろうとメールを控えていましたが、
地震から3日目のおととい、やはり安否が気になる数人の友に、
メールをしました、一言、「ご無事ですか?」と。
すると、その2日後、メールをした全ての友から無事と連絡がありました。
そして、その全ての友が「生命の危機を初めて感じた・・」と。
生命の危機・・・身近な友人から伝わってきたその時の恐怖感。
助かった安堵感など全くなく、今はただ日々を賢明に過ごすだけ。
「電気は通ったけれど、水を手に入れるのが難しい。
どこから片付けてよいのか、全て壊れてしまった。
寝るときもベッドには寝られず、すぐに出られるように。」
電話をかけてきてくれたその友の声は心痛なものでした。
けれど、「メールをもらえて嬉しかった、話をしたかった」、とも。
でも、まだ一人、メールをしていない方がいます、
仙台でとてもお世話になった方なのに・・・。
彼女の家はあの、津波の被害が大きかった名取にありました。
彼女自信は東北大学の近くにあるお店のオーナーで、
地震のあった時にはお店に居たはずなので、
難をのがれているに違いない、と信じていました。
けれど、彼女の家は名取にあり、旦那様とそのご両親と住んでいます。
名取、と聞いた時はすぐに彼女の家、そして義理のご両親の事を思いました。
昨日、彼女のブログが更新され、ようやくみなさんのご無事を確認できました・・・・が・・・
旦那様のご両親は迫ってくる津波から必死に車でのがれる事ができたそうですが、
ご両親のすぐ後ろの車は飲み込まれてしまったそうです。
素敵な家は津波にのみこまれてしまい失われ、
近隣の方もたくさんお亡くなりなったと・・・・・
かわいがっていた猫ちゃんたちは・・・・。
そして、お父様が大切になさっていた畑は・・・とても美味しい野菜達でした。
今はかける言葉が見つかりません、ただただ無事だったことに安堵し、
これからの彼女、そしてご家族に、私が何か出来ることはないかを考え、
もうすこし経ったらメールをしてみようと思いますが、本当に胸が痛くなります。
できることは今すぐに、そして、無事だった事を共に喜びあえる日まで、
仙台の友人をはじめ被災されたみなさんの復旧への協力をしていきたいと思います。
義援金、輪番停電、待機電力を極力なくす、照明はこまめに消す、水の無駄遣いをしない、暖房も控えめに・・・・他にも私に出来ることはもっとあるはず。
そして、同じ事が我が身に襲いかかるかも、その為の備えをしっかりと考えましょう。
・・・周りに流されず、足りないものを買い回るのではなく・・・
仙台にいた時に、食器棚にはガラス割れ防止フィルムを張っていたので、
転倒防止をして倒れなかった食器棚の中の食器は全て無事でした。
ストーブも、電気を必要としないアラジンや灯油のストーブがあります。
水も飲み水の他に、雨水が灯油タンク6個分。
普段はほとんど口にしないいただいたジュースや市販のビスケット。
ここ数年行っていないのですが、キャンプ道具もあります。
ランタン、バーナー、寝袋、などなど。
しまい込んでいたキャンドルも、炭も七輪もあります。
家族であるわんこ達の備えも万全にしておかなくてはなりません。
やはり、クレートトレーニングも怠らずに。
もう一度点検し、もしもの時にすぐに使えるように、
置き場所をもう一度考えなおします。
灯りのもと、自分の家で家族と暖かい食事をいただき、
暖をとれるこの時をあらためて大切に過ごしたいです。
そして、直接ものを送れるようになったら、
友人達には真っ先にパンを焼いて送りたいと思います。